2023.03.03

タオルの交換時期ってどのくらいですか?長持ちするタオルの使い方も徹底ガイド

タオルの交換時期ってどのくらいですか?長持ちするタオルの使い方も徹底ガイド

ホテル・旅館用タオルなど業務用タオル専門店コットン幸新の清水です。当社は昭和55年の創業以来業務用タオルの専門店として商いを営んで参りました。

突然ですが、皆さんタオルを交換する(捨てる)タイミングってどうしてますか?そもそもタオルってどのくらいまで使えるかご存知ですか?当社は、これまでの販売実績5,000万本以上。北海道から沖縄まで全国のホテルや旅館様とお付き合いさせていただいております。

今回は、業務用タオル専門店の知識を生かし、タオルの交換時期について色々ご説明していこうと思います。

『タオル交換をするという事』=『タオルがダメになる(使えなくなる)』という事ですよね。タオルがダメになってしまう場合は、単純に破れてしまえばそれはわかりやすいですが、それ以外でというとどのタイミングなんでしょう?

そもそもタオル本来の目的を考えてみてください。タオルは本来「身体を拭く」「汗を拭く」など、水分を拭きとるために使われます。ですから重要なのはその吸水性。その吸水性が損なわれるタイミングがタオルがダメになるということです。

タオルの吸水性が失われるタイミング...これは非常に難しいです。そもそもタオルの吸水性は一つの性質だけで決まるわけではないのです。一般的に厚いタオルの方が吸水性は高いイメージがあると思います。しかしながら、必ずしも厚いからと言って吸水性が高いわけではありません

通常、綿の吸水性は質量に対して25%程度です。しかしながら、タオルは自重に対して倍以上の水分を吸い込みます。最近の吸水性の非常に高いタオルになると、自重の5倍や6倍の吸水性という商品もあります。その理由は、綿自体の吸水力だけではなく、織り方によって生じる糸と糸との隙間に水分が吸収されるためなのです。ですから、前述の通り厚いタオル=吸水性が高いとは一概に言い切れないのです。とはいえ、厚いタオルは、そもそも使われる綿の量が多くなりますから、薄いタオルよりも吸水性が高い場合が多いです。また、パイルと呼ばれるタオル本来の水を吸収するための毛の部分も長くなるので、同じ商品で、厚さ違いのものであれば当然のことながら厚い商品の方が吸水性は高くなります

タオルを使い、洗濯を繰り返すことで、タオルに使われている綿糸のよれが甘くなってきてしまいます。織物は、細い綿糸を何本もよって(ねじって)一本の糸にし、その糸を使って織り上げていきます。そもそもの糸のねじれが弱くなると、水分を吸収するための糸と糸の隙間が広がってしまい、うまく水分を吸収できなくなってしまいます。そのため、吸水性が下がっていくのです。

一概には言えませんが、30回~40回程度の洗濯をするとかなり吸水性がそこなわれてしまうように思います。これはタオルの厚さや産地、素材により変わってきます。また、破れる以外にも生地のパイルがうまく立たなくなったらそれはタオル交換のサインだと思ってください。

タオルを長く使うためにまずしていただきたいことは、柔軟剤を使わないことです。柔軟剤を使うとタオルの表面が柔軟剤でコーティングされてしまいます。一時的に吸水性は高まりますが、繊維そのものが傷んでしまいます。

また、洗濯の際には必ず洗濯ネットに入れて洗ってください。洗濯ネットに入れて洗うことで、洗濯機内でタオルが引っ張られにくくなり、繊維を傷めないです。そして、干す時にはパタパタと数回振ってください。振ることでタオルの毛足が立ちます。毛足が寝た状態で乾燥させるより、毛足を立たせた状態で乾燥させることで、パイルの状態を長くキープすることができます。

干す際には日陰干しがおすすめです。長時間紫外線にさらされることによりタオルの繊維が傷んでしまいます。日陰干しすることでそうした傷みを軽減できます。この時タオルの臭いが気になるかもしれません。タオルのイヤな臭いの原因はモラクセラ菌やその他の雑菌が繁殖することです。日陰干しでも風が通り、早く乾かすことができれば臭いは気にならないでしょう。

もし、気になる場合には天日干ししてください。その場合、できるだけ短時間で取込み、繊維を傷めないようにしてもらえればと思います。

最後にもうひとつ。パイルが他の部分より少し飛び出してほつれかけている時があります。その際、そのパイルは切ることをお勧めします。飛び出したパイルをそのままにしておくと、どこかに引っ掛けてしまったりして、そこから他の糸まで一気にほつれてしまうことになります。そうなると余計にタオルを傷めてしまうことになり、吸水性が損なわれてしまいます。ひどい時にはそこから破れてしまうことも...そうならないようにメンテナンスしてあげるとタオルは長く使えますよ。

コットン幸新で扱っている外国産タオルは、中国産とベトナム産タオルがほとんどです。外国産のタオルは日本産のタオルよりも価格が安いという理由で輸入されている場合が多いです。ですが、外国産だからといって非常に質が悪いわけではなく、中には国産タオル並みによいものもあり、できるだけ国産タオルに近い水準のものを当社では取り扱っております。

一般的に外国産タオルは、タオルの端の部分が国産のものの方がしっかりとしていたり、キメが国産のものよりも荒目であったりすることがあります。特に中国産は、日本より最新の機械を導入しているにもかかわらず、キメが粗く、パイルが寝ている為、国産タオルと横に並べると同じ匁でも、厚さの違いと硬さがあります。

業務用の場合、どうしてもコストを気にしなくてはいけません。また、旅館用のフェイスタオルは通常使い捨てという感覚ですから、ホテルや旅館さんでは外国産を使われるケースが多いです。中には高級ホテルや高級旅館さんでは国産タオルにこだわり使われていますが、今でも多くのホテルや旅館さんでは外国産のタオルが使われています。

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この記事はわたしが書きました

清水大介(しみずだいすけ)

株式会社コットン幸新 代表取締役

1980年創業、繊維製品販売するコットン幸新2代目として令和元年に代表取締役就任。子供のころから父親の働く姿を見て将来の夢は、同じ仕事をやりたいと心に抱いていました。そんな私も今は、3児の父。後を継いでもらえるように子供たちに背中を見せれればと思っております。
常にお客様ニーズに合った提案ができるように心がけています。

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